怒りについての知識を得よう
心が落ち着いてきたら、
「また怒るのはいやだ。」
「もう怒りたくない。」
「どうして怒ってしまうのだろう。」
こんな思いがぐるぐると巡ると思います。
そして、「明日からはもう怒るのはやめよう」と心に決めた人もたくさんいると思います。
けれど・・・
それで成功したら、今ブログを読んでいませんよね。
怒ってしまうこと、イライラしてしまうことは、気合でやめられる類のものではありません。
まず対処するノウハウがあって、対処できるだけの気力、そして冷静さが必要です。
対処するノウハウには、まずなぜ人は怒ってしまうのかを理解する必要があります。
ここから始めましょう。
遠く遠く、人がまだ原始人だった頃に遡るといいます。
平たく言うと、哺乳類が自分の縄張りや獲物をめぐって争う時、怒りの表情をあらわにしますよね。
人間の怒りもおおもとをたどっていくと、そこに行き着くみたいです。
今を生きている我々にとって、感情をあらわに怒ることはデメリットにしかなりません。
怒ることがあったとしても、あの人キレキャラだよね、と影で言われるようなことがないような怒り方をしたいものです。
しかし・・・
原始人の時は怒る、ということが有効手段でした。
力の強いものが生き残る時代。キレキャラなんて概念も当然ありません。
むしろより派手に怒らないと、縄張りや獲物を守ることはできませんよね。
それができない=死に直結しますから。
とはいえ、原始人の時代からもう何万年もたっているんだから、いい加減克服できるはずだよねぇと思いますよね。
私も思いました。
ところが、そう都合よくはできていないようです。
刀を振り回していた時代がわずか200年前。仇討ちが容認されていたような時代がわずか200年前なのです。
けっこう最近ですよね。
つい数世代前までは、今は想像もできないような価値観で人々は生きていました。
意外と進化していないのです。
ダイエットも同様です。今では多くの人が食べ物に困るようなことはなくなりました。
なのに、どうしても食べてしまう。食べすぎてしまう。これも本能のなせるわざです。
私達は、数万年前のご先祖さまと実はたいして変わらない感覚を、今でも持ち続けていたのでした。
つまり、怒りを感じてしまうことは人間である以上仕方がない、ということです。
がっかりしますが、そこはあきらめてください。
でも!
人間なんだからしょうがないんじゃー、と開き直らないでくださいね。
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